2026年9月13日放送のTBS日曜劇場『VIVANT』第18話で、強烈な存在感を放った黒服の女性・フィルザ。
バクーの地下鉄駅では、エスカレーターですれ違う乃木憂助(堺雅人)に、指先でメモを鮮やかに飛ばして渡すという印象的な登場を見せました。
その後は太田梨歩(飯沼愛)や東条翔太(濱田岳)らサイバーチームをサポートし、自ら現場で「モジュラー」を取り付けるなど、重要な役割を担っています。
「このフィルザって誰?」
「演じている女性は女優さん?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。
実はフィルザ役のGulnar Yunusova(ギュルナル・ユヌソワ)さんは、本職の俳優ではありません。
『VIVANT』のアゼルバイジャン撮影を支えてきた現地コーディネーターで、今回が初めての演技だったことが、公式メイキングで明らかになりました。
さらにギュルナルさんは、長年にわたって日本語の通訳・翻訳・ガイドとして活動してきただけでなく、日本文学の研究で博士号を取得した研究者でもあります。
この記事では、フィルザの劇中での役割から、ギュルナルさんがどんな人物なのか、そしてなぜ演技未経験の彼女がフィルザ役に抜擢されたのかまでまとめます。
VIVANTフィルザは誰?乃木にメモを渡した黒服女性!
フィルザは、『VIVANT』第2シーズンから登場した女性です。
TBS公式の人物紹介では、
フィルザ:Gulnar Yunusova
と掲載されています。
第18話で特に印象的だったのが、バクーの地下鉄イチェリシェヘル駅で乃木にメモを渡す場面です。
黒い服に身を包んだフィルザは、エスカレーターで乃木とすれ違う瞬間、指先でメモを弾くように飛ばします。
乃木はそのメモを受け取り、二人はそのまま何事もなかったかのようにすれ違っていきました。
言葉を交わさず、一瞬の動作だけで情報を受け渡す姿は、まるでスパイ映画のワンシーンのよう。
この場面はTBS『VIVANT』公式Xでも取り上げられており、フィルザを印象づけるシーンの一つとなりました。
🔴 #VIVANT 放送中 ⚫️
— 日曜劇場『VIVANT』【公式】 (@TBS_VIVANT) September 13, 2026
乃木、エスカレーターで
すれ違いざまにメモを受け取る✉️#VIVANTep18 pic.twitter.com/Mytu1wKCMi
フィルザ役Gulnar Yunusovaは現地コーディネーター!
フィルザを演じているのは、Gulnar Yunusova(ギュルナル・ユヌソワ)さんです。
実は本職の俳優ではなく、『VIVANT』のアゼルバイジャン撮影を支えてきた現地コーディネーター。
公式メイキングでは、これまでにも撮影を支えるスタッフとしてギュルナルさんが登場していました。
そんな彼女が、第18話では出演者として本編に登場したのです。
しかも、演技をするのは今回が初めてだったとのこと。
海外で大規模なロケを行う『VIVANT』を裏側から支えてきた人物が、今度は物語の中に入り、重要な役を演じることになったというわけです。
メイキングを見てから改めてフィルザの登場シーンを見ると、また違った楽しみ方ができそうですね。
Gulnar Yunusovaは日本文学の博士!日本語との関係も深い
ギュルナルさんと日本とのつながりは、かなり深いものがあります。
公式メイキングで本人が語ったところによると、アゼルバイジャンでは日本語を話せる人がそれほど多くないことから、長年にわたって日本語の通訳や翻訳、ガイドなどの仕事をしてきたそうです。
その期間については、「10年くらい」という趣旨で、やや幅を持たせた言い方をしていました。
そして驚いたのが、ギュルナルさんは日本語を仕事で使っているだけでなく、日本文学を専門に研究してきた人物でもあること。
アゼルバイジャンの公的な学位記録では、Gülnar İlham qızı Yunusovaさんが2022年、村上春樹の作品におけるポストモダニズムをテーマとした研究で、世界文学(日本文学)を専門としてフィロロジー分野のPhDを取得したことが確認できます。
現在も、アゼルバイジャン国立科学アカデミーのニザーミー・ギャンジャヴィー文学研究所で研究活動を続けています。
2025年には村上春樹とポストモダン文学を扱った研究書を出版。さらに2026年には、日本とアゼルバイジャンの文学・文化交流をテーマにした著書も発表しています。
ドラマの中で自然な日本語を話していた背景には、こうした長年にわたる日本語や日本文学との関わりがあったのですね。
なぜフィルザ役に抜擢?演技は今回が初めて!
では、俳優ではないギュルナルさんが、なぜフィルザ役に選ばれたのでしょうか。
その理由も公式メイキングで明かされています。
ギュルナルさんは、子どものころから「自分にはできないことがない」と考えてきたという、とても自信に満ちた人物。
日本語を勉強しようと思ったきっかけについても、珍しいことに挑戦するのが好きだったからという趣旨で語っています。
またギュルナルさんによると、福澤克雄監督は以前から「鉄の女」というキャラクターのイメージを考えていたそうです。
その後、ギュルナルさんはオーディションを受け、フィルザ役に抜擢されました。
台本を読んだ本人も、「鉄の女」であるフィルザの性格が自分に合っていると感じ、自分もフィルザになれると思ったそうです。
撮影を支えるコーディネーターとしてギュルナルさんを知っていた制作陣だからこそ、彼女自身の自信に満ちたキャラクターとフィルザが重なったのかもしれません。
演技経験のない現地スタッフをここまで印象的な役に抜擢するとは、『VIVANT』らしい大胆なキャスティングですね。
濱田岳もGulnar Yunusovaの演技を評価!
演技初挑戦だったギュルナルさんですが、東条翔太役の濱田岳さんも、公式メイキングでその演技について語っています。
濱田さんは、母国語ではない日本語のセリフにもきちんと気持ちが込められており、シーンや日本語のニュアンスまで理解したうえで難しい芝居を成立させているという趣旨で、ギュルナルさんを評価していました。
さらに、サイバーチームにとっても「頑張るぞ」と思わせてくれるような存在だったと話しています。
日本語を話せることと、日本語で芝居をすることはまた別の難しさがあるはずです。
言葉の意味だけでなく、その場面の状況や感情まで理解して演じる必要があります。
長年、日本語や日本文学と向き合ってきたギュルナルさんだからこそ、初めての演技でもフィルザという役に説得力を持たせることができたのかもしれません。
フィルザはなぜ「鉄鋼レディ」?MI STEELの名刺にも注目
公式メイキングでは、フィルザについて「鉄鋼レディ」という呼び方も登場しました。
ナレーションでは、フィルザと太田・東条らについて「鉄鋼レディとサイバーチームがどんな化学反応を起こしていくのか」という趣旨で紹介されています。
そして劇中でフィルザが東条たちに渡した名刺を見ると、
「MI STEEL (Japan) Inc.」(エムアイ・スチール・ジャパン)
「Firuza Hasanova」(フィルザ・ハサノヴァ)
「Strategic Department(戦略部門)」
と記されています。
TBS公式の人物紹介でのキャラクター名は「フィルザ」。
劇中でも東条が名刺を見ながら「フィルザね」と口にしているため、「Firuza」がフィルザを指していることが分かります。
名刺にある「Hasanova」の公式な日本語表記は確認できていないため、本記事では便宜上「フィルザ・ハサノヴァ」と表記します。
ただし、「Firuza Hasanova」がフィルザの本名なのか、任務のために使用している名前なのかは、現時点では明らかになっていません。
また、福澤監督が思い描いていた「鉄の女」というキャラクター像と、劇中の「MI STEEL」という設定、そして番組側が使用している「鉄鋼レディ」という呼称が、どこまで意図的につながっているのかについても詳しい説明は確認できていません。
ここは断定せず、フィルザを象徴する興味深い設定として見ておくのがよさそうです。
フィルザは太田・東条をサポート!モジュラーの取り付けも
フィルザは、乃木にメモを渡しただけの人物ではありません。
第18話では、太田梨歩と東条翔太らサイバーチームの作戦を現地でサポートします。
さらに太田と東条からの指示を受け、自ら現場へ向かって「モジュラー」の取り付け作業を行う場面も描かれました。
作業着とヘルメットを身につけたフィルザが設備を開き、内部で作業する姿も映されています。
ただし、この設備が具体的に何なのか、モジュラーが技術的にどのような働きをしていたのかについては、劇中で詳しい説明はありません。
そのため、映像だけから設備の種類やモジュラーの機能を断定するのは避けたいところです。
黒服姿で乃木にメモを飛ばす場面から、サイバーチームを支える現場での作業まで。
初めての演技とは思えないほど、フィルザは第18話の作戦を支える存在として活躍していました。
🔴 #VIVANT 放送中 ⚫️
— 日曜劇場『VIVANT』【公式】 (@TBS_VIVANT) September 13, 2026
東条とブルーウォーカー
“鉄鋼レディー”のフィルザと
初対面のご挨拶#VIVANTep18 pic.twitter.com/AkrnzYYp65
フィルザの日本語音声は甲斐田裕子!
第18話では、異なる言語を話すメンバーが協力するため、乃木が複数言語を同時通訳できるイヤホン型の翻訳機を用意しました。
フィルザの日本語音声を担当したのは、声優の甲斐田裕子さんです。
このほか、小山力也さん、高木渉さん、中村悠一さん、榎木淳弥さん、鬼頭明里さんらも翻訳音声を担当しました。
現地コーディネーターから初めて演技に挑戦したギュルナルさんと、数多くの作品で活躍してきた甲斐田裕子さん。
フィルザという一人のキャラクターに、そんな二人の表現が重なっていたのも興味深いですね。
まとめ
今回は、『VIVANT』第18話で乃木にメモを渡した黒服の女性・フィルザについて調べました。
フィルザを演じているのは、Gulnar Yunusova(ギュルナル・ユヌソワ)さんです。
本職の俳優ではなく、『VIVANT』のアゼルバイジャン撮影を支えてきた現地コーディネーターで、今回が初めての演技でした。
さらにギュルナルさんは、長年にわたって日本語の通訳・翻訳・ガイドとして活動し、日本文学の研究で博士号を取得した研究者でもあります。
福澤克雄監督が思い描いていた「鉄の女」のイメージとギュルナルさん自身の自信に満ちたキャラクターが重なり、オーディションを経てフィルザ役に抜擢されました。
東条役の濱田岳さんも、母国語ではない日本語のニュアンスまで理解しながら難しい芝居をこなしていると、その演技を評価しています。
乃木にメモを鮮やかに飛ばした黒服姿から、「鉄鋼レディ」としてサイバーチームを支える姿まで、第18話で強烈な印象を残したフィルザ。
その背景には、『VIVANT』を撮影現場から支えてきたギュルナルさん自身の経験と、何事にも挑戦しようとするキャラクターがあったのですね。


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